40回目の「春高バレー」、女子代表の鹿児島女子は14年ぶりのベスト8進出、男子代表の鹿児島工業は8度目の代々木出場で初の1勝をあげました。
鹿児島女子はスタメンのうち5人が1年生のうえ、平均身長がおよそ168センチで、はっきり言って小柄なチームです。しかし「拾ってつないで攻め返す」という東京五輪で東洋の魔女が確立した日本バレーの真髄を見せてくれました。
14年前にベスト8に進んだときは、175センチ台の大型アタッカーが2人いて、攻撃型のチームだったのと対照的です。
鹿児島工業は、例年になくいろんな攻撃パターンを持ったチームでした。
なにより和田・下柿元という安定した力を持ったアタッカーが2人いたのが大きかったです。
それに清島の速攻もすばらしかったです。身長177センチでセンタープレーヤーとしては大変小さいのですが、そのハンディをまったく感じさせないスピードがありました。それと1年生の中薗、藤崎の活躍がより攻撃力に厚みを持たせました。
中薗は1月の予選からレギュラーになったばかりですが代々木での1回戦(対東山)で、攻撃の突破口を開いたのは、彼の速攻でした。ほんとうに、代々木で大きく成長したアタッカーだと思います。もちろん藤崎のライトアタックは代々木でも大きな威力を発揮していました。
2回戦(対弥栄)はちょっと緊張の糸が緩んだ感じで、第2セットなど一時は勝ち越しながら自分たちのミスで自滅してしまったのは残念でした。勝負の怖さというところでしょうか。
両チームいずれも、アタッカーのことばかり書いてしまいましたが、その攻撃力の源になったのは、粘り強いレシーブにあることは言うまでもありません。
鹿女子のリベロ・野原、そして後衛に下がったときの清水、鳥越らの果敢なレシーブ、これがあったからこそコンビバレーが遺憾なく発揮されたのです。
鹿工も然り。リベロ・福留の床際までボールを追うファイティングスピリットはすばらしかったです。
両チームのおかげで年が明けてからおよそ3か月にわたり、私も久々にバレーボールにどっぷり漬かる日々をすごしました。
両校に刺激されて、ライバルチームもいっそう奮起してほしいと思います。

