雨中の名勝負

2009年07月03日

第33回全日本少年サッカー大会鹿児島県予選大会・決勝が
6月28日に行なわれた。
日程の関係で最終日はどうしても梅雨にかかる。

僕は入社以来20年近くこの大会を見てきた。
雨にたたられたことは何度もあったが
試合の途中で中断したのは初めてだった。

中断の原因は雨もさることながら、雷の危険性。
万一落雷でもあったら、それこそ大変だ。
主催者が最も心配するのが、そこだ。

いまは便利なことに、パソコンやケータイで、
気象レーダーの画面が簡単に確認できる。
だから以前ほど勘に頼る必要は、ない。

とはいえ、このような雨雲はレーダーで捕えられない
低い雲であることが多い。
近年問題になっている「ゲリラ豪雨」がなかなか予測できない
原因のひとつがこれだ。

この日の霧島市・国分運動公園陸上競技場は朝から雨。
午前中の準決勝2試合は降りしきる雨の中行なわれた。

しかし午後になっていよいよ強まる雨脚。
同日、鹿児島市で予定されていた天皇杯サッカーは延期の情報もきた。

一方、姶良町でのなでしこリーグ(ジュブリーレ対清水第八)は
予定通り実施とのこと。

どうやら北にくるほど、雷の危険性はないようだ。

姶良のサッカー協会関係者と情報を交換しあい、
僕は頻繁に鹿児島地方気象台に電話しながら、
決勝を予定通りするか否かの判断が待たれた。

予定より45分遅れ、午後2時15分キックオフ。

雨は止まぬが、とりあえず雷はなさそうだ。

ことしの決勝は太陽スポーツクラブ国分 対 飛松FC。
いずれも霧島市、というか、旧国分勢で、
すでに公式戦で3度対戦しているというから手の内はお互い知っている。

それだけに前半から腹の探りあい。

しかし互いに、攻撃の機転となる選手、
ようするにこの選手にボールが渡ると点を取られるぞ、という
「要注意選手」を徹底的にマークしあう。

互いにこの守備はすばらしかった。

そして後半3分ほどたったところで、
冒頭触れた雨天中断。
実はこの時、飛松FC・飛松監督は
「このままではお前ら負けるよ。しっかりシュートを打て!」と
選手にはっぱをかけていた。

飛松は、ここで目覚めた。

後半ロスタイム、飛松は混戦から1点ゲット。
事実上のVゴールという感じだった。

少年サッカーは20分ハーフだから
40分近く、点の入らない展開が続いたんだが、
両チーム、鍛えられた組織的な守備、そして太陽国分の
果敢なロングシュートは圧巻だった。
太陽国分は負けても胸を張ってもらいたいと思った。

さて飛松FCは2年ぶり3回目の全国大会出場を決めた。
全国大会は8月1日開幕。予選リーグは福島・Jヴィレッジが会場。

おととしは決勝トーナメントまで進んだ飛松。
ぜひ、先輩をこえてもらいたい。


(写真は閉会式後の記念撮影)



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古井千佳夫
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